
かなり前ですが、2010年、ギリシャショックで多くのトレーダーが混乱している中、10万円の証拠金をたった3ヵ月程度で6億円にまで増やした日本人個人投資家がいました。利益率に換算すると、なんと6,000%です!
GFF(グフフ)氏は、ニコ生の生主(配信者)としてトレードの様子を生配信し、脚光を浴びていましたがそのトレーダーこそがGFF氏なのです。
しかし、転機が訪れ6億円まであった資産が3億円のロスカットで半分に減らしてしまいます。GFF事件はロイターの記事にもなったほどの出来事でした。
その後もさらに負け続け、最終的には資産が30万円にまで減ってしまい、ついには引退しました。
わずか3ヵ月で6億をいったいどのような手法で手に入れたのでしょうか?
このページでは、GFF氏が短期間で6億を稼いだ手法を解説します。
GFF氏のトレード年表

2008年:FXを開始
2010年5月:トータル-400万円の損失
2010年5月:~元手10万円 ここから勝ちはじめる
2010年6月:資産4000万円
2010年6月26日放送:資産が2億4000万円に
2010年7月2日放送:+8800万円
2010年7月9日放送:+1億2500万円
資産3億2800万円(含み益6億円達成)
2010年7月14日放送:-3億400万円
2010年9月:1億円
負けが続き、資産が最終的に30万円になる。
GFF氏は最高6億円の含み益を達成しましたが、最初から勝っていたわけではなく、2008~2010年5月まで400万円の損失を出しています。
最初は勝ち負けを繰り返していましたが、2010年5月頃からトレード手法が確立し、だんだん負けなくなっていき、資産を4000万円にまで増やしました。
ニコニコ生放送での配信をスタートさせたのは、この頃です。
GFF氏が6億円稼いだトレード手法を解説
RSIのブレイクを使った手法
GFFのメイン手法は、RSIにトレンドラインを引き、トレンドラインをブレイクしたらエントリーするという手法です。
こちらの手法のエントリーポイント、利確・損切りポイントは以下の通りです。
エントリーポイント
- RSIに引いたトレンドラインをRSIがブレイクしたとき
利確ポイント
- RSIが80以上、または20以下になったとき
- RSIが直近の高値に到達したとき
損切りポイント
- RSIがトレンドラインを再び割り込んだとき
以下チャートで解説します。
step1.トレンドの方向性を確認
日足、4時間足、1時間足チャートを見て、その日のトレンドが上昇トレンドか下降トレンドのどちらであるか、方向性を確認する。
step2.ローソク足は10分足を使用
トレードには10分足を使用、
エントリーの基準はRSIのトレンドラインが明確にトレンドを形成している時で、トレンドラインの方向があいまいな時はエントリーをしない。
step3. RSIブレイクでエントリー



エントリーポイントは、RSIがトレンドラインをブレイクしたポイント。チャートの赤丸がそのポイントです。ちなみに、10分足ではなく、MT4の15分足を使用しています。ドル円はしっかり勝てています。
トレンドラインをブレイクしたら順張りでエントリー。
step4. 利確のタイミング
利確は、RSIが80以上(ショートの場合は20以下)、もしくは直近の高値に到達したとき。
step5. 損切りのタイミング
RSIが、トレンドラインを再び下抜けたら損切り。
窓埋め手法

これは海外でも人気でよく利用されているトレード手法です。
為替は土日明けの月曜日に市場が開始されると、金曜夜にクローズした価格から大きく飛んでスタートするときがあります。
この現象を「窓」と呼びます。この開いた窓は必ず閉じる習性があると言われています。
開いた窓は閉まるという法則を活かして、窓が開いた方向とは逆にポジションを取るのが窓埋め手法です。
GFF氏も、こちらの窓埋めをトレード手法として取り入れていました。
注意点は、窓がいつ閉じるのかはわからないということです。すぐに閉まる場合もあるし、何日経過しても閉まらないということもあります。
トレンド状況は為替アナリストのレポートを参考にする
GFF氏はその日のトレンドの状況を確認するためにプロのレポートを判断材料としていました。
GFF氏が特に参考にしていたアナリストが、吉田恒氏と川合美智子氏です。
吉田恒氏
吉田恒氏は大手投資情報会社で編集長、代表取締役社長を歴任してきた国際金融アナリストで、2000年のITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など、為替の大相場の予測を的中させて話題になった人物です。
川合美智子氏
川合美智子氏は、株式会社ワカバヤシエフエックスアソシエイツの代表取締役で外国為替ストラテジストです。
川合さんが運営しているブログは、多くのトレーダーが参考にしています。
まとめ
GFF氏の成功と失敗は、トレードをする上でたくさん学ぶ点があります。
3ヵ月で10万円から6億円というのは、レアなケースですが、今でも海外FXの高レバレッジで運用すれば少ない資産を大きく増やせる可能性は大いにあります。
GFF氏が6億円に増やした時のレバレッジは最大100倍でしたが、海外FXなら最大888倍、1,000倍などのハイレバでトレードができます。